Q: 子どもの言葉の発達や感情表現にどう対応していますか？

お子さんの言葉の発達や感情表現、日々向き合う中で色々な悩みや発見がありますよね。コミュニティで共有されてきた、パパたちの試行錯誤から生まれた実用的なヒントをお伝えします。

1. メインの回答

子どもの言葉や感情にどう向き合うか、多くのパパたちが様々な工夫をしています。

感情表現への対応：「共感」と「選択肢」がカギ 子どもが「イヤ！」と癇癪を起こしたり、言うことを聞かなかったりする時、頭ごなしに否定するのではなく、まずはその気持ちを受け止めることが大切です。「そっか、〇〇が嫌だったんだね」「パンが食べたかったのかー」と、子どもの気持ちを言葉にして共感してあげる。その上で、「でも今はできないんだよ」と理由を伝え、「代わりにこうするのはどう？」と代替案を出すステップが有効です。 また、「牛乳と麦茶どっちにする？」のように子ども自身に選ばせることで、「自分で決めた」という納得感が生まれ、気持ちの切り替えがスムーズになることもあります。

危険な行動への対応：「毅然とした態度」と「フォロー」 一方で、命の危険があることや、人を傷つけるといった、理屈抜きですぐにやめさせなければならない場面もあります。そういった緊急時には、普段は怒鳴らないパパが、あえて大声で叱ることで、ことの重大さを伝えるという方法もあります。ただし、大切なのはその後のフォロー。親子ともに落ち着いてから「なぜダメだったのか」を改めて説明し、気持ちをケアすることが重要です。

言葉の発達への対応：「一人で抱えず、外部と連携」 1歳半を過ぎても意味のある言葉が出ないなど、言葉の発達に不安を感じる声は少なくありません。多くのパパが同じような不安を抱えています。 気になることがあれば、一人で抱え込まず、スクールカウンセラーや最寄りの発達外来といった専門機関に相談してみましょう。専門家の視点を得ることで、お子さんの特性が分かり、どう対応すればよいかが見えてきます。また、園や学校の先生と日頃から子どもの様子を共有し、連携することも大切です。

親自身の心の持ち方：「完璧を目指さない」 子どもの行動にカッとなりそうな時は、まず親自身が冷静になる工夫も役立ちます。「まぁ、いっか」を口癖にしたり、「絶対になってほしくないこと」を2つだけ決め、それ以外は気にしすぎないというルールを作ったり。 また、子どもを「しつけなければならない対象」ではなく「一人の人間」として尊重する意識を持つと、伝え方が変わってきます。同じことをパートナーがした場合にどう伝えるかを想像してみると、感情的に怒鳴るのではなく、尊重しつつお願いする形になるはずです。

2. とはいえうまくいかなかった事例

もちろん、いつも理論通りにうまくいくわけではありません。

育児書を読んで声かけを工夫しても、結局は子どもの癇癪に親がヘトヘトになってしまうこともあります。「これはもう、親の精神修行だ」と開き直ることで、少し楽になったという声もありました。 また、どんなに子どもが可愛くても、感情的に怒鳴ってしまったり、育児のストレスで「手をあげたくなった」という衝動にかられたりした経験を持つパパもいます。特に赤ちゃんの泣き声は、本能的に大人にストレスを感じさせるものなので、イライラしてしまうのは自然なことだと捉えることも大切です。

厳しく叱りすぎた結果、「これをしたら怒られるからやらない」と、子どもが常に親の顔色をうかがって行動するようになってしまった、という反省の声も。恐怖で子どもの行動をコントロールしようとすると、自主性を損なうなど、後々別の形で影響が出てくる可能性も示唆されています。

さらに、専門機関に相談しようとしても、発達外来の予約が数ヶ月先まで埋まっていたり、学校でのサポートに実費負担を求められたりと、すぐに解決しない現実もあります。信頼できる専門家や環境を見つけるまでには時間がかかり、精神的に疲れてしまうことも少なくありません。