Q: 特性をお持ちのお子さんがいらっしゃいましたら、どのようなルートでどのような機関に受診したかなどご経験をお教えいただけないでしょうか?
お子さんの特性について、どこに相談すればよいか悩まれるお気持ち、お察しします。コミュニティの経験から、いくつかのルートが考えられますので、ご紹介しますね。
1. メインの回答
お子さんの特性について相談・受診する先として、いくつかのルートが考えられます。
まず、専門的な相談・診断の窓口として、自治体の療育センターや、病院の発達外来・児童精神科があります。学習障害(LD)の分野では、特定の大学病院が有名だという声もありました。
ただ、これらの専門機関は予約が数ヶ月先になることも多いため、予約を待つ間に、より身近な相談先を活用するのがおすすめです。例えば、校内にいるスクールカウンセラーやソーシャルスクールワーカー、または教育委員会の相談センターに話を聞いてもらうことができます。実際に、まずスクールカウンセラーに相談することから始めたという方もいます。
また、違った視点からお子さんを理解するために、学校の許可を得て、授業中の様子を見学させてもらうという方法もあります。家庭とは違うお子さんの姿を見ることで、関わり方のヒントが見つかるかもしれません。
情報収集としては、同じように発達特性のあるお子さんを育てている方がVoicyやYouTubeで発信している情報が、とても参考になったという声もありました。
2. とはいえうまくいかなかった事例
一方で、相談や受診がスムーズに進むことばかりではないようです。
多くの方が経験するのが、専門機関の予約の取りにくさです。療育センターで半年、発達外来で数ヶ月待つことも珍しくありません。それにもかかわらず、学校からは「夏休み前までに方針を決めてほしい」などと期限を求められ、焦りを感じることもあります。気になる機関があれば、まずは電話で状況を確認し、早めに予約だけでも入れておくのが良いかもしれません。
また、ようやく受診できても、医師や専門家との相性が合わない可能性もあります。一度で最適な先生に出会えるとは限らないため、長期戦になる可能性も心に留めておくと、少し気持ちが楽になるかもしれません。「何のために検査を受けるのか」を事前にご家族で話し合い、目的を明確にしてから受診先を決めたという方もいました。
さらに、機関によっては「〇〇の傾向があります」といった形で伝えられ、はっきりとした診断名が出ないこともあります。その場合、進学先の選択など、最終的な判断はご家族に委ねられることになります。