子どものコミュニケーション・発達

イヤイヤ期への接し方や、気持ちの持ち方で意識していることがありましたら教えてください。

最終更新: 2025/12/12
作成者: システム

Q: イヤイヤ期への接し方や、気持ちの持ち方で意識していることがありましたら教えてください。

イヤイヤ期、本当にお疲れ様です。毎日向き合っていると、親の心も体力も削られますよね。どう向き合えばいいか、気持ちの持ち方について、コミュニティで共有されてきた実用的な考え方や工夫をお伝えします。

メインの回答

イヤイヤ期は「自分でやりたい」「自分で決めたい」という自我や自立心が芽生える、子どもの成長にとって大切な時期です。その気持ちを「しつける」のではなく「尊重する」という視点を持つことが、接し方の第一歩になります。

具体的な接し方

  • 子どもに選ばせる:「朝ごはんはパンとご飯どっちがいい?」「牛乳と麦茶、どっちにする?」など、子ども自身に選ばせる場面を作りましょう。「自分で決めた」という満足感が、次の行動への意欲につながります。
  • 気持ちに共感し、代弁する:まずは「これが嫌なんだね」「〇〇したかったんだね」と、子どもの気持ちをオウム返しのように受け止めてあげます。要求は通らなくても、気持ちを理解してもらえたと感じるだけで、子どもは安心できます。
  • 共感した上で、理由と対案を伝える:子どもの気持ちに共感したあとで、「でも今は〇〇だからできないんだ」と理由を説明します。それでも納得しない場合は、「じゃあ、代わりにこうするのはどう?」と別の案を出すことで、前に進みやすくなることがあります。
  • 見通しを立てやすくする:「このテレビが終わったらお風呂に入ろうね」というように、区切りの良いところで終わるルーティンを作ると、子どもも気持ちを切り替えやすくなります。
  • 物語や遊びを取り入れる:食事中に遊びたがるなら、「ミニカーもお腹すいたって。一緒にご飯食べよう!」のように、遊びを逆手にとって誘いかけるのも一つの手です。

親の気持ちの持ち方

  • 完璧主義をやめる:「親がしつけなければならない」という考えを手放し、「まぁ、いっか」を口癖にしてみましょう。言葉にすることで一度冷静になれ、心が少し軽くなります。
  • 自分を大切にする:まずは親自身の時間を確保し、上手に息抜きをすることが何より大切です。親に心の余裕が生まれると、子どもの力を信じて向き合いやすくなります。
  • 子どもを尊重する:子どもを「しつける対象」ではなく「家族の一員」として見ると、伝え方が変わってきます。自分とは違う一人の人間として尊重し、大切な人に伝えるように話すことを意識すると、気持ちが楽になったという声がありました。
  • 叱る基準を決めておく:どんな時に、どのレベルで注意するのか、あらかじめ夫婦の間で基準を決めておくと、感情的に怒りすぎることを防げます。
  • ある程度は放っておく:指しゃぶりなど、危険や迷惑に関わらないことであれば、無理にやめさせようとせず「そのうち自然にしなくなるだろう」と、どっしり構えることも有効です。

とはいえうまくいかなかった事例

もちろん、いつも理論通りにいくわけではありません。

育児書を読んで丁寧な声かけを試し、睡眠や食事に気を配っても、最終的に大癇癪を起こされて親がボロボロになってしまう、ということは日常茶飯事です。特に夕方以降は親も疲れて心に余裕がなくなり、丁寧な対応が難しくなって、子どもがさらに荒れてしまうという悪循環に陥ることも少なくありません。

  • 頑張って作ったご飯を全く食べてもらえず、それどころか放り投げられてしまい、怒りがこみ上げてきた。
  • 「ダメ」と伝えても、子どもが面白がってしまい、なかなかやめてくれず困ってしまった。
  • 子どもの「イヤイヤ」の勢いに圧倒され、なすすべもなく、ただその場で立ち尽くすことしかできなかった。
  • 時間がない時には、「ごめんね、もう行かなきゃ!」と強引に連れて行くしかない場面もあるのが現実です。