Q: うちの子、言わないと動かない。どうしたら?
お子さんがなかなか自分から動いてくれないというお悩み、本当によく分かります。どう声をかけたらいいか、ついイライラしてしまったりと、多くのパパたちが同じようなことで悩み、試行錯誤を重ねています。
メインの回答
子どもが「言われたからやる」のではなく、「自分でやりたい」と思えるような働きかけが効果的です。コミュニティのパパたちが実践してきた、いくつかの具体的な方法をご紹介します。
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子どもに「選ばせる」 「自分で決めた」という感覚は、子どもの主体性を引き出す大きな力になります。「牛乳と麦茶、どっちがいい?」「お風呂の前に、このおもちゃを片付ける?それとも絵本を棚に戻す?」といった簡単な二択の質問を投げかけてみましょう。小さなことでも自分で選ぶ経験を重ねることで、自分の行動に意欲が湧いてくることがあります。
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まずは気持ちに共感する 動かない背景には、何か理由があるのかもしれません。「今はやりたくないんだね」「違うことがしたいのかな?」と、まずは子どもの気持ちを一度受け止めてあげることが大切です。「①まず共感する → ②次に『でも今は〇〇だからできないんだ』と理由を伝える → ③納得しないなら対案を出す」というステップを踏むと、子どもも気持ちを理解してもらえたと感じ、次の行動に移りやすくなるようです。
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遊びの要素を取り入れる どうしても動いてくれない時は、遊びに変えてしまうのも一つの手です。例えば、お子さんの好きなおもちゃを使って「ミニカーがお腹すいて動けないみたい。〇〇くんがご飯を食べたら、ミニカーも元気になるって!」というように、物語を作って誘いかけてみるのも良いかもしれません。
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行動しやすい環境を整える 言葉で指示するだけでなく、自然と次の行動に移れるような流れを作ってあげるのも効果的です。例えば、朝になったら朝日を浴びさせて体のリズムを作ったり、おもちゃの収納場所を分かりやすくしたりするなど、環境を整えることでスムーズに行動を促せる場合があります。
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親が役割を演じてみる つい感情的になってしまいそうな時は、心の中で「ショートコント、素敵な父親」のようにナレーションを入れ、一つの役割として子どもに接してみる、というユニークな方法もあります。自分自身と少し距離を置くことで、冷静に対応しやすくなるかもしれません。
とはいえうまくいかなかった事例
もちろん、どんな工夫をしても、いつも思い通りにいくわけではありません。
育児本を読んで試し、愛情を言葉で伝えても、結局は癇癪を起こされてしまい、親が心身ともに疲弊してしまうこともあります。栄養バランスを考えて一生懸命作ったご飯を、一口も食べずに泣かれた時の絶望感は相当なものです。
また、親自身に時間や心の余裕がないと、こうした丁寧な対応は難しくなりがちです。親がイライラすると子どもも不安定になり、さらに言うことを聞かなくなる…という悪循環に陥ってしまうという声もありました。良かれと思って細かく介入しすぎた結果、「これをしたら怒られるからやらない」というように、指示がないと動けない、親の顔色をうかがう子になってしまったかもしれない、という反省の声も聞かれます。
結局のところ、どんなに工夫しても「やらない時はやらない」のが子どもです。「これはなんとかするものではなく、親の精神修行だ」と割り切ることで、少し楽になったというパパもいました。