Q: 子どもの自主性や学習意欲を育てるためにしていることは?
はい、承知いたしました。子どもの自主性や学習意欲を育てるための、コミュニティで共有されてきた実践的なアドバイスをまとめます。
1. メインの回答
子どもの自主性や学習意欲を育てる上で最も大切なのは、子どもの「好き」や「やってみたい」という気持ちを尊重し、その力を信じて見守ることです。親が「これをやらせたい」と思うことよりも、子ども自身が夢中になれることこそが、成長の大きな原動力になります。
日常生活での関わり方
- 小さな「選択」を積み重ねる: 「牛乳と麦茶どっちにする?」「今日はどっちのパジャマにする?」のように、日常の些細なことから子ども自身に選ばせる機会を作りましょう。お風呂を嫌がる時には「パパとママ、どっちと入る?」と聞くなど、選択肢を与えることで、自分で決める力が育ち、次の行動への意欲も引き出しやすくなります。
- 遊びやゲームの要素を取り入れる: 「よーいドンで競争しよう!」のように、遊びの要素を取り入れると、子どもは楽しみながら行動できます。また、子どもの気持ちに「そうなんだね」「それがしたかったんだね」とまず共感し、受け止めることも、子どもの納得感や自己肯定感につながります。
- 探究心を見守り、体験させる: 子どもが何かに夢中になっている時は、その集中力や探求心を育む絶好の機会です。例えば、おもちゃを分解したがる子に、親が見守る中でドライバーを使わせてみるなど、危険がない範囲で実際の体験につなげることで、思考力や観察力が育まれます。
学びへのつなげ方
- 興味を起点に活動を広げる: 箸の練習が進まないなら、練習を強制するのではなく、お団子やうどんなど、子どもが好きなつまみやすい食べ物を用意する。読書が好きなら図書館に連れて行く。このように、子どもの「好き」を起点に活動を広げていくのが効果的です。
- 思考力を育む遊びや体験: 将棋やボードゲームは、楽しみながら論理的思考力を養うのに役立ちます。また、プログラミングも、スキル習得だけでなく、物事を順序立てて考える「プログラミング的思考」を身につける良い機会になります。
- 絵本の読み聞かせ: 絵本は子どもの好奇心を刺激する最高の教材です。親の膝の上で物語の世界に浸る時間は、集中力や創造力を育むだけでなく、親子の貴重なコミュニケーションとなり、子どもの心の安定にも繋がります。
親の心構え 「〜させなければ」という完璧主義を手放し、「1日のトータルで栄養が取れていればOK」「まぁ、いっか」と肩の力を抜くことも大切です。親に余裕が生まれることで、結果的に子どもが自分で考える機会が増え、自主性が育まれる土壌になります。
2. とはいえうまくいかなかった事例
一方で、親が良かれと思ってしたことが、必ずしもスムーズにいくわけではないという声も多くあります。
- 栄養バランスを考えて一生懸命に食事を作ったのに、子どもが一口も食べてくれずに泣き出してしまい、作った親の方が絶望してしまった、という経験談がありました。親が「こうあるべきだ」と強く思いすぎると、それがプレッシャーとなり、お互いがつらくなってしまうことがあります。
- 育児書通りに声かけをしても子どもの癇癪が収まらず、親が疲弊してしまうことも。「イヤイヤ期は親の精神修行のようなもの」と割り切ることで、少し楽になったという声もありました。
- 将棋や練習用の箸を買い与えても、最初は全く興味を示さなかったり、すぐに飽きてしまったりすることも珍しくありません。しかし、後になって保育園や学童で友達と遊ぶうちに楽しさに目覚めることもあるため、焦らず見守る姿勢も大切です。