Q: 食事中の癇癪や遊び食べにはどう対応していますか?
お子さんの食事中の癇癪や遊び食べ、毎日のこととなると本当に根気がいりますよね。お疲れさまです。多くのパパたちが同じように悩み、試行錯誤しながら様々な工夫を共有してきました。
メインの回答
まず大切なのは、親が「食べさせなければ」と気負いすぎず、親子で少しでも楽しく食卓を囲むことを目指すことです。その上で、多くのパパが試して効果があったと感じている対応策をいくつかご紹介します。
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環境とルールでメリハリをつける テレビを消し、おもちゃは片付けて「食事に集中する時間」であることを示しましょう。また、「長い針が〇に来たらおしまいね」と時間を区切ったり、「遊び食べが始まったら、お腹がいっぱいになったサイン」と捉えて毅然と食事を切り上げるのも一つの手です。遊ぶ余裕があるなら空腹ではない、と割り切ることで、だらだら食べを防ぎます。
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子どもの気持ちに寄り添い、主体性を引き出す まずは「遊びたいんだね」「パンが食べたかったんだね」と、子どもの気持ちを一度言葉にして受け止めます。共感してもらえると、子どもは落ち着きを取り戻しやすくなります。その上で、「うどんとご飯、どっちがいい?」「こっちのスプーンで食べる?」など、子ども自身に選ばせる場面を作ると、「自分で決めた」という気持ちから食事への意欲が湧くことがあります。
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食事をゲームや物語に変える 「ひとくちだけ挑戦してみよう!」と誘ってみると、意外と食べ始めることがあります。また、「パパが半分食べてあげるから、残りを頑張ってみない?」といった交渉や、「ミニカーがお腹すいちゃったんだって。一緒に食べたら元気になるよ!」とお子さんの好きなキャラクターを登場させて物語を作るのも効果的です。
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親の心の負担を軽くする工夫 汚されることへのストレスを減らすのも重要です。椅子の下に新聞紙やレジャーシートを敷いておけば、食後は丸めて捨てるだけで済みます。また、あえて少し重い陶器の食器を使い、ひっくり返しにくくするのも良い方法です。「これは大事なものだから、そっと置こうね」と教えるきっかけにもなります。
とはいえうまくいかなかった事例
もちろん、いつも理論通りにいくわけではありません。
- 育児書を読んで実践したり、子どもの好物を用意したり、愛情を伝えても、結局は癇癪を起こされてしまい、親の方が心身ともに疲弊してしまうことは少なくありません。「泣きたいのはこっちだよ…」と感じたパパもいます。
- 気持ちを受け止める姿勢を見せても癇癪が収まらなかったり、遊び食べを注意したらかえって面白がってエスカレートしてしまったりすることも。
- 良かれと思って椅子の下に敷いたシートが、かえって新しい遊び道具になってしまった、という笑えない話もあります。
- 結局のところ、「これは子どもの発達段階で仕方ないこと」と割り切り、「親が関与できるのは食事を準備するところまで。食べるか食べないかは子どもが決めること」と捉え、ある程度好きにさせることで、親の精神的な負担を減らしている家庭も多くあります。