Q: 一人で食事を取れるような練習についても、何かアドバイスが有ればいただきたいです
お子さんが一人で食事を取れるようになるための練習、根気がいりますよね。多くのパパたちが試行錯誤してきた経験から、いくつかのアドバイスをまとめました。
1. メインの回答
まず大切なのは、親が「食べさせなければ」と気負いすぎず、お子さんの「自分でやりたい」という意欲を引き出すことです。そのための具体的な工夫をいくつかご紹介します。
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食事に集中できる環境を整える テレビを消し、おもちゃは手の届かない場所に片付けましょう。親も席を立たず、一緒に食事に集中する時間を作ることで、「今は食事の時間」という意識がお子さんにも芽生えやすくなります。
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お子さん自身に「選ばせる」 2歳頃のイヤイヤ期は自我が芽生える大切な時期。「朝ごはんは、パンとご飯どっちがいい?」「フォークのおかずとスプーンのおかず、どっちから食べる?」など、簡単な選択肢を与えてみましょう。「自分で決めた」という感覚が、食べる意欲につながります。
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遊びの要素を取り入れる お子さんの好きなおもちゃを使い、「ミニカーがお腹すいちゃったみたい。〇〇くんがご飯を食べたら、ミニカーも元気になって一緒に遊べるって!」といった物語を作って誘いかけると、遊びの延長で食事が進むことがあります。
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道具の練習は「楽しい」から始める お箸の練習なら、いきなりご飯に挑戦するのではなく、白玉やお団子を「刺す」ところから始めたり、フォークより箸の方が食べやすいこともあるラーメンやうどんで試したりするのがおすすめです。遊び感覚でつまみたくなるような一口おにぎりも良いでしょう。
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時間で区切る勇気を持つ 「この時間になったらごちそうさま」というルールを決めるのも一つの手です。時間になったら残っていても切り上げることで、食事の時間にメリハリがつき、集中して食べる習慣がつくことがあります。栄養面は「1日のトータルでバランスが取れていればOK」と少し気楽に構えるのが続けるコツです。
2. とはいえうまくいかなかった事例
もちろん、どんな工夫をしても、うまくいかないことは多々あります。
- 頑張って作ったご飯を一口も食べてくれなかったり、お皿ごと放り投げられたりした時の、親の絶望感や怒りは相当なものです。「泣きたいのはこっちだよ…」と思ってしまうこともあります。
- 時間を決めて切り上げる方法を試したくても、「食べてくれないと体が大きくならないのでは」という心配から、なかなか踏み切れず、つい追いかけて食べさせてしまうという悩みもよく聞かれます。
- お子さん本人が意欲を見せたタイミングで練習用の箸を使ってみたものの、うまくできずに飽きてしまい、なかなか練習が進まなかったというケースもありました。結局、その日の気分に大きく左右されるのが現実です。