Q: お風呂嫌いの子どもへの対応策は?
お子さんのお風呂、毎日大変ですよね。格闘の末に親子でぐったり…なんてことも少なくないと思います。コミュニティでも多くのパパたちが同じ悩みを乗り越えてきました。その経験から得られた、実用的な対応策をご紹介します。
メインの回答
まず大切なのは、なぜお風呂を嫌がるのか、その理由を探ってみることです。イヤイヤ期の一環で何でも「嫌」と言いたいだけなのか、それとも「眠い」「肌が痒い」「水が怖い」といった別の理由が隠れているのか、観察してみましょう。
1. 気持ちに寄り添い、楽しいイベントに変える お風呂を「義務」から「遊び」の時間に変える工夫が効果的です。
- 「選ばせる」作戦: 「入るか入らないか」を問うのではなく、「どのおもちゃを持って入る?」「パパとママ、どっちと入る?」など、お子さん自身に選ばせることで、すんなり行動に移してくれることがあります。お風呂上がりのパジャマを選ばせて「これを着るのが楽しみだね!」と気分を盛り上げるのも良い方法です。
- エンタメ化する: 「どっちが先にお風呂場に着くか競争だ!」とゲーム感覚で誘ったり、お風呂でしか使えない特別なおもちゃを用意したりして、お風呂へのワクワク感を演出します。
- 気持ちを受け止める: まずは「そっか、お風呂嫌なんだね」と一度気持ちを受け止めてあげることが大切です。共感を示した上で、上記の作戦に切り替えるとスムーズにいきやすいです。
2. 不快感や恐怖心を取り除く 子どもが感じる物理的な不快感を取り除いてあげることも重要です。
- 肌の不快感: お風呂で温まると肌が痒くなる子もいます。入浴時に体をかきむしる様子があれば、こまめな保湿を心がけましょう。お風呂上がりには処方された保湿剤(ヒルドイドやプロペトなど)を塗り、爪を短く切っておくとかき壊し防止になります。
- 水への恐怖心: 顔に水がかかるのを極端に嫌がる場合は、水への恐怖心があるのかもしれません。もちろん安全第一ですが、過度に顔を濡らさないように配慮しすぎると、かえって水への恐怖心が育ってしまうことも。少しずつ水に慣れさせていくことも、長い目で見れば有効な場合があります。
3. スムーズな段取りで負担を減らす お風呂の時間が遅くなると、眠気も増して機嫌が悪くなりがちです。
- 待ち時間をなくす: 親が先に自分の体を洗っておき、子どもが入ってきたらすぐに一緒に湯船に入れるように準備しておくと、子どもの待ち時間がなくなりスムーズです。
- 生活リズムの見直し: 可能であれば、夕食後ではなく夕食前に入浴を済ませるなど、お子さんが疲れすぎる前にお風呂の時間を設定するのも一つの手です。
とはいえうまくいかなかった事例
もちろん、どんな方法を試してもうまくいかない日はあります。
- おもちゃで気を引こうとしても、肌の痒みが勝ってしまい、かきむしりが止まらなかったケースがありました。
- 一度「ママじゃなきゃ嫌!」というスイッチが入ってしまうと、パパが何をしても30分以上ギャン泣きが続き、結局パパが疲弊してしまったという経験談も。
- 良かれと思って、顔に水がかからないようにずっと気を配っていたら、3歳になる頃にはシャワーを極端に怖がるようになってしまった、という声もありました。何事もバランスが大切なようです。
- お湯の温度を子どもに合わせたら大人が寒くて風邪をひきそうになったり、入浴時間を変えようとしたら「パジャマが汚れるから」と他の家族の理解が得られなかったり、家庭ごとの事情で断念した工夫もあります。