子どもの睡眠・生活習慣

朝起きた時間が遅くなると、夜寝る時間も遅くなりますか?

最終更新: 2025/12/12
作成者: システム

Q: 朝起きた時間が遅くなると、夜寝る時間も遅くなりますか?

はい、その傾向は多くのご家庭で見られます。朝起きる時間が遅くなると、1日の生活リズム全体が後ろにずれ込み、結果として夜寝る時間も遅くなってしまう可能性が高いです。

メインの回答

私たちの体には、朝の光を浴びてから約14〜16時間後に、眠気を誘うホルモン「メラトニン」の分泌が活発になるという体内時計の仕組みがあります。そのため、朝起きる時間が遅くなると、夜に自然な眠気が訪れる時間もそれに伴って遅れてしまうのです。

このリズムを整えるためには、毎朝なるべく同じ時間に起こしてあげることがとても重要です。たとえ前の日に寝るのが遅くなってしまったとしても、翌朝はいつも通りにカーテンを開けて朝日を浴びせ、「朝だよ」と体に教えてあげることで、体内時計がリセットされます。

また、夜は寝る30分くらい前から部屋の照明を少し落とすなど、「暗くなったら寝る時間」という環境を作ってあげることも、スムーズな入眠につながります。

とはいえうまくいかなかった事例

一方で、理論通りにいかないのが子育ての常です。朝起きる時間が遅くなったことをきっかけに、生活リズムが崩れる悪循環に陥ってしまったという話もよく聞きます。

例えば、「朝起きるのが遅い → 午前中に体を動かせず体力が余る → お昼寝をしない、または短くなる → 夕方に疲れて寝てしまう → 夜に目が冴えてなかなか寝付けない」というサイクルです。

また、朝の時間だけでなく、保育園でのお昼寝が長かった日や、日中の活動量が少なかった日など、他の要因で夜の寝つきが悪くなることもあります。さらに、その日の赤ちゃんの気分や体調にも大きく左右されるため、おむつやミルク、抱っこなど一通り試しても泣き止まず、心を無にして乗り切ったというパパもいました。

「赤ちゃんの活動時間は〇時間」といった情報にとらわれすぎると、時間通りにいかないことに焦り、「ちゃんと育たなかったらどうしよう」と親自身が疲弊してしまうこともあるので注意が必要です。