Q: 共働きの場合、家事や育児のバランスはどうしていますか?
共働きの場合、家事や育児のバランスをどう取るかは、多くの家庭で試行錯誤が繰り返される永遠のテーマですよね。コミュニティで共有された豊富な経験と知見から、実用的なアドバイスをまとめました。
1. メインの回答
共働き家庭での家事・育児分担に、決まった「正解」はありません。それぞれの家庭の状況や価値観、子どもの成長段階に合わせて、夫婦で話し合いながら柔軟に形作っていくプロセスそのものが大切です。
うまく進めるための心構え
- 完璧主義をやめる: 家事も育児も100点を目指すとキリがありません。「拭き掃除は3日に1回」「玄関の掃除はゴミの日だけ」など、「やらない家事」を決めることで、心と時間の余裕が生まれます。
- Giveの精神を持つ: 「自分が6割やる」「やりすぎかな?」と思うくらい積極的に動くことで、かえって夫婦関係が円滑になるという声が多くあります。「常に恩を売る」くらいの気持ちでいると、相手も自然と協力してくれるようです。
- 相手のやり方を尊重する: いったん任せた家事については、やり方やクオリティに口出ししないのが鉄則です。もし文句があるなら自分でやる、くらいの割り切りが、お互いの意欲を削がないために重要です。
具体的な分担の工夫
- タスクの「見える化」: 料理、洗濯、掃除といった目に見える家事だけでなく、献立を考える、子どもの予定を管理する、日用品の在庫を把握するといった「見えない家事」も全て書き出してみましょう。お互いの負担を客観的に把握することが、納得感のある分担への第一歩です。
- 得意・不得意で分担する: 料理が得意な方が担当するなど、お互いの得意分野を活かすとスムーズです。こだわりの強い家事は担当を決め、それ以外は「その時にできる人がやる」という柔軟なスタイルを組み合わせる家庭が多く見られます。
- 家電に徹底的に頼る: 食洗機、ロボット掃除機、乾燥機付き洗濯機、電気調理鍋などを積極的に導入し、家事全体の総量を減らすことは非常に効果的です。自分たちがやらなくてもいい家事は、テクノロジーに任せましょう。
- お互いの「一人の時間」を確保する: どんなに子どもが可愛くても、四六時中一緒では疲れてしまいます。「午前はパパ、午後はママ」のように、お互いが一人になれる自由時間を意識的に作ることで心に余裕が生まれ、リフレッシュできます。
- 定期的に話し合い、見直す: パートナーの職場復帰、子どもの成長、働き方の変化など、ライフステージが変われば最適なバランスも変わります。定期的に二人で話す時間を持ち、その都度、分担をアップデートしていくことが不可欠です。
2. とはいえうまくいかなかった事例
一方で、分担を試みてもうまくいかないという悩みも数多く共有されています。
- 「やってるつもり」の大きな溝: 自分では「かなり貢献しているつもり」でも、パートナーからは「全然やっていない」と思われているケースは後を絶ちません。特に、献立を考える、子どもの体調不良に対応するといった目に見えにくいタスクの負担感は、お互いに大きな認識のズレが生じがちです。
- やり方への指摘による意欲低下: 良かれと思って家事を引き受けたものの、やり方が違うと細かく指摘され、やる気を完全に削がれてしまった、という辛い経験は多くの人が共感する悩みです。
- 求めているもののすれ違い: こちらが具体的な分担案や解決策を提案しても、パートナーが本当に求めていたのは、まず「大変だね」と気持ちを理解してもらう「共感」だった、というすれ違いも起こりがちです。
- 避けられないキャパオーバー: パートナーの復職、子どもの入園、引越しなどが重なり、調整の難しさから心身ともに大きな負担を感じることも。子どもの看病が続き、自分も感染して重症化するなど、心身ともに追い詰められる状況は誰にでも起こり得ます。
- 社会インフラの壁: 父親が一人で子どもを連れていると、男性用トイレにおむつ交換台がなかったり、娘のトイレに困ったりと、育児参加を阻む物理的な困難に直面することもあります。