Q: 仕事が忙しいとき、家事や育児はどうしていますか?
お仕事が忙しい中での家事や育児、本当にお疲れ様です。多くのパパたちが同じように悩み、試行錯誤しながら乗り越えています。コミュニティで共有されている豊富な経験から、実用的な工夫や考え方をご紹介します。
1. メインの回答
仕事が忙しい時こそ、「完璧を目指さない」というマインドセットが何よりも大切です。その上で、多くの家庭で実践されている乗り切り方には、大きく分けて3つのアプローチがあります。
① 家事のやり方を変え、時間を生み出す 「時間は金で買う」という発想で、家事の負担を徹底的に減らす工夫です。
- 時短家電をフル活用する: ロボット掃除機、乾燥機付き洗濯機、食洗機は「三種の神器」とも言える存在です。ロボット掃除機が動きやすいよう床に物を置かない、帰宅後すぐに洗濯乾燥機を回して寝る前に畳むなど、家電を最大限に活かす工夫が効果的です。
- 食事のハードルを下げる: 「全部手作り」へのこだわりを手放しましょう。週末に作り置きをする、具沢山の味噌汁を大量に作って数日持たせる、朝のうちに夕食の下準備まで済ませておくといった工夫に加え、ミールキットや冷凍食品、お惣菜、外食も積極的に活用することで、心に余裕が生まれます。
- 「やらない家事」を決める: すべてを完璧にこなすのは不可能です。「拭き掃除は3日に1回」「玄関の掃除はゴミの日だけ」など、自分たちなりのルールを作り、意識的に「やらない家事」を決めることで負担を大きく減らせます。
② 外部の力を積極的に借りる 自分たちだけで抱え込まず、使えるサービスは積極的に利用するのも賢い選択です。
- ベビーシッターや家事代行、自治体のファミリーサポートセンターなどを利用し、物理的に手伝ってもらうことで、休息時間を確保できます。
- 行政が提供している無料のカウンセリングサービスやヘルパー派遣事業など、公的なサポートも調べてみる価値があります。
③ パートナーシップと時間の使い方を見直す 最も重要とも言えるのが、パートナーとの協力体制です。
- 交代で「一人の時間」を作る: パートナーと協力し、お互いに「家事育児から解放される時間」を意識的に設けることが、精神的なリフレッシュに繋がります。一方が子どもを見ている間に、もう一方はカフェで過ごしたり、趣味に没頭したりする。そうした時間が、また家族と向き合うエネルギーになります。
- 生活リズムを工夫する: 寝かしつけに苦労する代わりに、子どもと一緒に寝てしまい、その分朝早く起きて自分の時間や仕事をする「朝活」スタイルも有効です。静かな一人の時間は、心に平穏をもたらしてくれます。
- 働き方を見直す: 会社の制度を確認し、在宅勤務や時短勤務、育児休暇の取得を検討することも一つの手です。
2. とはいえうまくいかなかった事例
一方で、良かれと思って試したことが、必ずしもうまくいくわけではないというリアルな声もたくさんあります。
- 良かれと思った工夫の落とし穴: 在宅勤務を導入したものの、子どもがいると「遊んでもらえない」と感じさせてしまい、かえって仕事に集中できずストレスが溜まることがあります。また、親に頼ると育児方針の違いから口論になったり、ベビーシッターや家事代行は費用がかさんだりと、新たな課題が生まれることもあります。
- コミュニケーション不足によるすれ違い: 仕事に没頭するあまり家庭を顧みず、パートナーから不満を指摘されて関係がギクシャクしてしまったり、家事分担をめぐって喧嘩になったりするケースは少なくありません。
- 計画通りにいかない現実と精神的疲弊: 育休を取得し「全部完璧にやるぞ!」と意気込んだ結果、途中で息切れして辛くなってしまったという失敗談もあります。また、子どもの予期せぬ体調不良や、複数のタスクに同時に追われる状況に「マルチタスク鬱になりそう」と精神的に追い詰められてしまうことも日常茶飯事です。