Q: 育児給付金や保育料の手続きで困ったことはありますか?
はい、育児給付金や保育料の手続きでは、多くの方が様々な困りごとを経験しています。コミュニティで共有された知見をもとに、具体的なアドバイスをお伝えしますね。
1. メインの回答
育児休業給付金:振込の遅れに注意 最も多くの人が経験するのが、育児休業給付金の初回振込が想定以上に遅れることです。育休開始から3ヶ月以上経ってようやく振り込まれるケースも珍しくなく、その間のキャッシュフローが厳しくなる可能性があります。これは、会社が2ヶ月ごとに申請手続きを行うため、どうしてもタイムラグが生じてしまうのが主な原因です。
- 対策
- 事前の資金計画: 振込が遅れることを見越して、数ヶ月分の生活費を準備しておくと安心です。
- 会社への確認: 会社の担当部署が申請に慣れていない場合もあります。申請状況をこまめに確認しましょう。万が一、会社が申請を忘れていても2年以内なら遡って申請可能です。
- 自分で動く: 会社の対応が遅い場合は、自分でハローワークに問い合わせて手続きを進めたというパパもいます。
保育料:思ったより高い?その理由 育休に入り世帯収入が減ったのに、保育料が思ったより安くならず驚いた、という声もよく聞かれます。これは、保育料が「前年度の住民税額」を基に計算され、その住民税額は「前々年の所得」で決まるためです。つまり、育休取得前の収入が高いと、育休中の保育料も高額になることがあります。
- 対策
- 自治体への確認: 保育料の算定方法は自治体によっても異なるため、事前に役所の窓口でご自身の家庭の場合、どのくらいの金額になりそうか確認しておくと、資金計画が立てやすくなります。
- 一時預かりの活用: 保育園探しと並行して、一時預かりサービスの登録も早めに済ませておきましょう。「いざ使いたい」という時にすぐ利用できるよう、見学や面接を済ませておくと心強いです。
その他:見落としがちな住民税 育休中、社会保険料は免除されますが、住民税は免除されません。前年の所得に対して課税されるため、支払いが必要です。会社が給与から天引き(立て替え)してくれるのか、自分で納付書を使って支払うのか、事前に会社の担当部署に確認しておきましょう。
2. とはいえうまくいかなかった事例
手続きの知識があっても、スムーズにいかないことはあります。
- 職場の理解不足: 育休取得を上司に伝えたところ、「奥さんも休むのに、あなたも取るの?」と渋い顔をされるなど、パタハラともとれる対応をされたという辛い経験をした方もいます。特に小規模な職場では、制度はあっても理解を得るのが難しい現実があるようです。
- 収入ゼロ期間の精神的負担: 給付金の振込が遅れると頭では理解していても、実際に数ヶ月間収入が途絶える状況は、精神的にも経済的にも想像以上に厳しいものです。「育休明けにまとめて振り込まれたが、それまでの生活が本当に大変だった」という声もありました。
- 保育園の壁: 様々な工夫をしても待機児童になってしまい、仕事復帰に悩むケースも少なくありません。特に、パートナーが専業主婦(主夫)の家庭では、保育の必要性を示す「点数」が低くなりがちで、入園の壁がさらに高くなるという実情も語られています。
- 準備不足の失敗: 仕事の引き継ぎが予定通りに進まず、育休開始が出産予定日より遅れてしまった結果、出産直後の最も大変な時期にパートナーに大きな負担をかけてしまった、という反省の声もありました。