Q: 育児と仕事のバランスや時間繰りを、どうやって最初慣らしていきましたか?
育児と仕事のバランスや時間繰り、特に最初のうちは本当に手探りで大変ですよね。多くのパパたちが試行錯誤しながら、自分たちの家庭に合ったスタイルを見つけていきました。その経験から得られたヒントをお伝えします。
メインの回答
育児と仕事のバランスを取るための第一歩は、多くの場合、意識が切り替わる「育児スイッチ」が入ることから始まります。そのきっかけは人それぞれですが、何らかの形で育児を「自分ごと」として捉え直した瞬間から、具体的な行動が変わり始めます。
例えば、パートナーが心身の限界から「もう無理だ」「復職なんて自信がない」と涙ながらに訴える姿を見て、初めて事の重大さに気づき、働き方を変える決意をしたパパ。あるいは、「今の関係は上司と部下みたい。対等な共同経営者になってほしい」と伝えられ、自分の立ち位置が「指示待ち」だったとハッとしたパパもいます。子どもの名付けを真剣に考えた時や、生まれたばかりの子どもと対面し「自分がこの子を守らないと」と強く感じた時に、父親としての責任感が芽生えたという声も多くありました。
こうした意識の変化を具体的な行動に移していくことが、バランスを見つける鍵になります。
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産後すぐの時期:パートナーの休息を最優先に パートナーがまとまった睡眠を取れるよう、夜間の対応を「20時から2時までは自分が担当」など時間で区切ったり、それ以外の時間の家事や育児を積極的に引き受けたりする工夫が有効です。
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赤ちゃんの生活リズムを整える 朝は朝日を浴びせ、夜は部屋を暗くして静かに過ごすことで、赤ちゃんに昼と夜の区別をつけさせます。これにより赤ちゃんの体内リズムが整い、少しずつ親も生活の見通しが立てやすくなります。
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仕事との両立は「準備」が重要 会社のフレックスタイムや在宅勤務、育児休業などの制度を徹底的に調べ、最大限に活用しましょう。出産前から上司や同僚に状況を共有し、職場の理解を得ておくことも、スムーズな両立への大切な一歩になります。
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日々の育児スキルを上げる 最初は分からなくても、毎日接するうちに「お腹が空いた泣き」「おむつの不快感の泣き」など、赤ちゃんの泣き方の微妙な違いから要求を推測できるようになります。そうなると、より的確に対応でき、親の負担も少し軽くなります。
とはいえうまくいかなかった事例
もちろん、最初からすべてが順調だったわけではありません。多くのパパが失敗や後悔を経験しています。
自分では育児に参加しているつもりでも、パートナーとの間には意識や負担の面で大きな差があり、相手が追い詰められるまでその大変さに気づけなかった、という苦い経験をしたパパは少なくありません。良かれと思ってやったことがすれ違い、かえって衝突してしまったという話もあります。
また、育休を取らずに仕事と両立しようとした結果、朝から晩まで家事と育児に追われ、休息時間すらほとんど取れずに心身ともに疲弊してしまったケースも。子どもが寝た後に仕事をしようとしても、結局徹夜が何日も続き、あまりの忙しさに連絡を一つすっぽかしてしまうようなミスを犯し、「自分はなんてポンコツなんだ」と落ち込んでしまったという声もありました。
何をしても泣き止まない「謎の夜泣き」に直面し、心を無にして抱っこし続けたり、ノイズキャンセリングイヤホンで自分の精神を守ったりしながら、嵐が過ぎ去るのを待つしかない日もあります。「この大変な生活はいつまで続くんだろう」という不安や、「家事を全部やるのが当たり前になってしまうんじゃないか」という疑心暗鬼に陥ってしまうのも、多くの人が通る道です。