Q: 仕事と家事のバランスを取るコツはありますか？

仕事と家事のバランスを取ることは、多くのパパたちが直面する大きな課題ですよね。完璧な正解はありませんが、コミュニティでの豊富な経験から見えてきた、多くの家庭で効果があった実用的なコツや考え方をご紹介します。

仕事と家事のバランスを取る鍵は、「完璧主義を手放す」というマインドセットから始まります。その上で、「家事の効率化」「夫婦間のコミュニケーション」「働き方の工夫」という3つの柱で具体的なアクションを起こしていくことが有効です。

家事の効率化・省力化 「時間は金で買う」という発想で、便利な家電やサービスを積極的に活用しましょう。また、「やらない家事」を決めることも心の余裕につながります。

掃除: ロボット掃除機を導入し、そもそもロボットが動きやすいように床に物を置かない習慣をつける。
洗濯: 洗濯乾燥機をフル活用する。帰宅後に回せば、寝る前には畳むだけになります。
食事: 週末に作り置きをしたり、1週間のメニューを「月曜はカレー、火曜はカレードリア」のようにパターン化したりすることで、平日の「今日何作ろう？」という悩みと手間を減らせます。具沢山の味噌汁を一度にたくさん作っておくのもおすすめです。
買い物: ネットスーパーや通販を使い、買い物の時間と労力を削減します。

夫婦間のコミュニケーションと協力体制 お互いの状況や想いを共有し、協力体制を築くことが最も重要です。「言わなくてもわかるだろう」という思い込みは、すれ違いの元になります。

タスクの見える化: 家事・育児のタスクをリストアップし、お互いが「何を」「どれだけ」やっているかを客観的に把握することで、不公平感を減らせます。
やり方の尊重: 掃除の仕方や料理の味付けなど、担当した方のやり方を尊重しましょう。「自分がやった方が早い」と思っても、ぐっとこらえて任せる姿勢が、相手の主体性を育てます。
「一人の時間」の確保: 「午前はパパ、午後はママ」のように、お互いが一人でリフレッシュできる時間を意識的に作りましょう。心に余裕が生まれ、家族とより良い関係を築けます。

働き方と日々の工夫 仕事や子どもとの関わり方にも、バランスを取るヒントが隠されています。

働き方の見直し: 在宅勤務で生まれた通勤時間を家事に充てたり、フレックスタイムを活用して子どもが寝た後に仕事をしたりと、柔軟な働き方を模索しましょう。
子どもを巻き込む工夫: 子どもに何かをしてほしい時、「AとBどっちがいい？」と選択肢を与えたり、「パパとどっちが先にできるか競争！」とゲーム感覚にしたりすると、子どもが自主的に動きやすくなります。

もちろん、理想通りにいかないこともたくさんあります。多くのパパたちが、以下のような壁にぶつかってきました。

夫婦間の認識のズレ: 自分では「5割はやっている」つもりでも、パートナーからは「2割くらい」と思われていて、貢献度の認識に大きなギャップが生じていた。
良かれと思っての失敗: パートナーの家事のやり方が気になり、「自分がやった方が早い」とつい手や口を出してしまい、相手のやる気を削いでしまった。
理想と現実のギャップ: ロボット掃除機を導入したいのに、そのためにまず床を片付けるというハードルが高すぎて、なかなか実行に移せない。
予期せぬプレッシャー: 仕事の異動やパートナーの復職、子どもの入園などが重なり、どう調整すればいいか分からず、精神的に追い詰められてしまった。
計画通りにいかない育児: 子どもの機嫌が悪いと、抱っこしながら食事の準備から寝かしつけまで一人でこなすことになり、心身ともに疲れ果ててしまう。「マルチタスク鬱になりそう」と感じるほどの状況に陥ることもあります。