Q: 在宅勤務時の子どもの世話とのバランスはどうしていますか?
在宅勤務をしながらのお子さんの世話、本当にお疲れ様です。仕事と育児のバランスは、多くのパパたちが頭を悩ませ、試行錯誤している共通の課題ですね。コミュニティで共有されてきた工夫や考え方をご紹介します。
1. メインの回答
在宅勤務と育児を両立させる鍵は、「考え方の転換」「具体的な工夫」「周囲との連携」にあります。
まず大切なのは**「完璧主義をやめる」**というマインドセットです。子どもには自分で成長していく力が備わっていると信じ、少し肩の力を抜くことが大切です。例えば、ティッシュを全部出してしまうのも、指先を発達させるための成長の証と捉える、といった視点の転換が心に余裕を生みます。また、子どもと過ごす時間は「長さよりも濃さ」を意識し、仕事で相手ができない時間があっても、短時間でもしっかり向き合って遊んだり、愛情を伝えたりすることが、子どもの心の安定につながります。
具体的な工夫としては、以下のようなものが挙げられます。
- 働き方の柔軟な活用: フレックスタイムや裁量労働制を活用し、子どもが寝ている早朝や夜間に仕事時間をシフトさせ、日中に育児の時間を設ける。会社の制度を最大限活用し、時には事情を相談して理解を得ることも重要です。
- 夫婦での協力体制: パートナーと協力し、例えば「午前はパパの自由時間、午後はママの自由時間」というように、意識的に交代で子どもから離れる「一人の時間」を作ることが、お互いの精神的な安定に繋がります。
- 外部サポートの積極的な利用: 家庭内だけで抱え込まず、ベビーシッターやファミリーサポート、家事代行サービスなどを積極的に活用しましょう。最初は抵抗があるかもしれませんが、頼ることで心身の負担は大きく軽減されます。
- 生活のルーチン化: 食事や入浴、寝かしつけといった1日の流れをルーチン化することで、生活リズムが整い、親子共に見通しを持って過ごしやすくなります。
- 孤立しないこと: 職場で育児について話せる場を作ってもらったり、SNSで同じ境遇のパパたちと繋がって悩みを吐き出したりすることで、孤独感が和らぎます。
2. とはいえうまくいかなかった事例
一方で、こうした工夫をしても理想通りにはいかないのが現実です。
在宅勤務中に子どもがそばにいると、どうしても仕事に集中できず、ストレスを感じるという声は後を絶ちません。特に、オンライン会議中に子どもが乱入してきたり、「家にいるのに遊んでくれない」とぐずられたりして、仕事が全く進まないことも日常茶飯事です。
その結果、日中の育児のしわ寄せが夜間に及び、子どもを寝かしつけた後に深夜まで仕事をして、徹夜が続いてしまうなど、心身ともに疲弊してしまうケースも報告されています。あまりに仕事がはかどらないため、最終的にシェアオフィスなどを契約し、物理的に仕事場所と育児の場所を分けるという選択をした人もいました。
また、良かれと思って夫婦で役割分担したことが、裏目に出ることもあります。例えば、パパが仕事に集中するためにママに夜間の授乳を任せていたところ、子どもが哺乳瓶を完全に拒否するようになり、結局パパが寝かしつけできず「誰も幸せにならない状況」に陥ってしまったという事例もありました。
さらに、育児に積極的に関わろうとすることで、育児経験のない上司から理解を得られず、キャリア形成との両立に壁を感じる「パタハラ」とも言える状況に直面し、会社での居場所に不安を抱えるパパもいます。